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仕事で失敗やミスばかりだとクビになるって本当!?
よくドラマとかで、「お前、明日からもう来なくていいから」とか言われているシーンがあったりしますが、実際にあれは起こり得るんでしょうか?
結果からいうと、正社員であれば、まず「ない」と思います。
派遣やバイトの場合、あり得るかもしれません。派遣、バイトであっても、ちょっとしたミスが何度かあるくらいではクビにはできないと思いますが、大きな損害を出してしまった場合はわかりません。ただ、正社員であれば、そうそう簡単にクビにできないのが実情です。
大企業になればなるほど、取り扱う仕事の大きさも大きくなってきます。
何億もの取引を任されることも出てくるでしょう。もちろん中にはそういった大きな取引で失敗してしまう人もいます。人間ですから、当然幾度となく失敗してしまうわけです。
しかし、「ミスをしたから君はもう要らないよ」というのはそう簡単に法律が許してくれません。ミスによる解雇をする場合、3つのケースがあります。
それぞれ、
- 普通解雇
- 整理解雇
- 懲戒解雇
という名前が付いています。
普通解雇とは?
簡単に言ってしまうと、「整理解雇」と「懲戒解雇」以外の解雇です。
整理解雇、懲戒解雇に分類されない場合、普通解雇となります。
ちなみに、「ミスが多い」という理由で解雇する場合、この「普通解雇」が適用されるのが一般的ですね。
整理解雇とは?
整理解雇というのは、俗にいう「リストラ」というやつです。
業績悪化などによって、致し方なく人数を減らす施策のことですね。ちなみに、「リストラ」という言葉は英語の「restructuring(再構築)」から来ています。
会社の人員を一度減らして、会社を再構築していくってイメージですね。
懲戒解雇とは?
名前からわかると思いますが、これが一番重い解雇制度です。
- 会社の名前を汚すような、大きな犯罪を犯した場合
- 経歴を詐称して、採用に受かった場合
- 犯罪レベルでのパワハラ、セクハラを行った場合
- 長期間、無断で欠席し、大きな損害を出した場合
こういった場合に辞めされられてしまいます。
クビになるレベルのミスや失敗ってどんなもの?
単純に、「失敗・ミスをしてしまった」だけでは、懲戒解雇になることはありませんし、整理解雇でもありません。ということは、適用されるのであれば、「普通解雇」になるわけなんですが、人間はやはりミスするものですし、ロボットではないので、完璧な仕事なんてできません。なので、会社側も簡単に解雇にはできないわけです。
そこで、いくつか「普通解雇」をするための条件が出てきます。
- どれほど大きな損害が出てしまったのか?
- 他の仕事をさせれば、問題はなくなるのではないか?
- しっかりと教育・指導すれば、改善するのではないか?
こういった「普通解雇」を避けるための対策を企業側がしたかどうか?が問われるわけです。こうした取り組みもなしに、「はい、今日をもってクビ!」なんてことは出来ないってことですね。
ただ、そういった基準を知らずに、「ミスをしたから解雇」としてしまう企業があとを絶たないのも事実です。そして、解雇された側もこういった基準を知らないがために、それを飲んでしまうケースもあるわけですね。こういったケースは、往々にして中小企業で起こります。
しかし、普通に法律に反してますので、胸を張って反論しましょう!自分ひとりで解決できない場合は、弁護士に相談するのもいいと思いますよ。
仕事で大きな失敗やミスをしても、隠してはならない!
ただ、失敗をしてしまったときに隠してしまうのはNGです。
仕事に慣れてくると、ミスをごまかす術も覚えてしまって、上司にも半年、1年くらいバレないことも出てくるでしょう。しかし、それだけは絶対にやってはいけません。
それをしてしまうと、「意図的に損害を出した」と見られてしまう可能性があるからです。
たいてい、ミスは迅速にフォローすれば、損失を最小限に抑えられるものですが、それを放置しておいたとなると、フォローもできませんし、損害を避けることもできなくなってしまいます。
業務内容から考えて、想定できるレベルでの過失であれば、損害賠償を求められることもありませんが、あまりに度を過ぎたものだと賠償金を請求されることもあります。もちろん、ほとんどの場合は、会社が負担してくれますが、ミスを隠してしまうと、そういったことも起こり得てしまうということは頭に入れておきましょう。
クビになるほどミスや失敗をしてしまうのは仕事が向いてないから?
さて、ここまでで、「ミスが多い」という理由だけで「普通解雇」になることはそうそうないということがわかったと思います。しかし、クビになるほどミスや失敗をしてしまうのは、あなたはその仕事に向いていないということなんでしょうか?
詳しくは、こちらの記事に書いています。↓
正直いって、仕事に合う・合わないというのは存在しますし、あなたも経験あるかもしれませんが、「なんかこの仕事、身が入らないな」という感覚に陥る仕事ってありますよね。なんだか生産性が低くて、こんな仕事やってて意味があるのかな?とか、今後のキャリアに活きるのかな?とか疑問に思ってしまうことってあると思います。
その場合はとっとと辞めてしまってもいいと思います。世の中に仕事なんて腐るほどあるわけですから、いろいろとチャレンジしていけばいいと思いますよ。
ただし、人から「お前はこの仕事向いてないよ!」と言われて、「そうかもしれないな…..」と落ち込む必要はありません。所詮それは他人の評価ですからね。あくまで自己評価として、もっと自分のためになる仕事があるかもしれない!と思ったら、別に辞めても全然いいし、むしろプラスに働くことの方が多いですよって話です。
仕事のミスが多いときの対策とは?
ただ、どの仕事にも共通して出来た方が良いことというのは存在します。仕事が出来る人も出来ない人も、正直最初の失敗量ってそれほど大差ないんですよね。ただ、仕事ができる人は、そこからかなり効率的に学んで改善していくことができます。そして出来ない人は、学ぶことがなかなかできないんです。
だからこそ、1年後、5年後に大きな差がついてしまいます。1から100を学ぶことができる人もいますが、そういった人は100回ミスをしなくても、1回のミスで多くのミスを未然に防ぐことができているってことなんですよ。
なので、仕事ができる人がどういったことをしているのか?を学ぶことは非常に重要です。
整理整頓をしよう
まず、整理整頓をしましょう。年間で、サラリーマンが探しものに使っている時間は凄まじいものがあります。およそ年間150時間と言われています。これを無くすだけでも、随分と時間短縮になるんです。仕事が遅いと言われてしまう人は、かなり基本的なことですが、デスクの上をしっかりと整理しましょう。そして、どこに何があるか、ファイリングされているかを把握できるようにしておきましょう。
メモをしっかり取ろう
そして、メモをしっかり取りましょう。僕もビジネスで、人の話はしっかりと全てメモするようにしています。それは単純に忘れてしまうから、というのもありますが、メモを改めて見返すことで、新たな気付きがあったりするからです。忘れっぽい人や抜けが多い人は、とりあえずメモるスキルを伸ばしていくといいですよ。このメモを取る力と整理整頓する力が付けば、かなりの時間短縮になるはずです。
求められているスピードとクオリティを意識しよう
あとは、求められているスピードとクオリティを意識しようってことですね。仕事が遅い人は得てして、1つの作業に時間をかけすぎてしまいます。僕もこの間、普通に公務員として働いている人から相談を受けたんですが、「エクセルで資料の図を作ろうとしていたけれど、矢印がどうしても真っ直ぐにできなくてそれに30分もかけてしまった」って話を聞いたんですよ。
で、僕が思ったのは、「矢印がちょっとくらい曲がっていたからって、別に困る人はいないだろうなー」ってことです。確かにデザイン的に見れば、あまりいいものではないかもしれませんが、矢印が曲がっていて何か不都合な人はいるでしょうか?たぶんいないんですよ。
それよりもむしろ、仕事を30分早く仕上げてくれた方が助かる同僚や上司がたくさんいるはずです。別に100%のクオリティでやってくれと言われているわけではないのですから、時間との兼ね合いを考えて仕事していってくださいね。
失敗ノートを作ろう
あとは、失敗ノートを付けるといいですよ。上手くいったときなんて正直どうでもいいです。失敗したときが最も学びを得られる瞬間なわけですから、しっかりとその学びをノートに付けておきましょう。僕もビジネスで大きな失敗をしたときは、しっかりとPCでファイルを作ってそこにメモするようにしています。
失敗してしまったとき、落ち込むと思いますが、失敗した人はその分学びのチャンスが出来るわけですよ。これは綺麗事でもなんでもなくて、事実です。今失敗してない人は、失敗しない実力があるわけではなく、たまたまこれまで失敗してこなかっただけなんですよ。
でも、失敗した人には失敗した人だけが得られる学びがあるわけです。なので1つ得しているわけですから、せっかくなのでその学びを忘れないようにメモしておいてくださいね。