僕は完全に自己都合で2日で会社を辞めたりましたが、働く気があるのにも関わらず、いきなりクビにされてしまったら落ち込むものです。新社会人としてこれから頑張ろう!といった矢先に、人生を狂わされてしまった気持ちになるでしょう。
今回は、そんな緊急事態にやるべきことをすべてリストアップしておきました!
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仕事のできない新卒をクビにすることはあるのか?
実際、雇ったばかりの新卒社員をクビにすることはあるのでしょうか?
結論からいうと、「そうそうないが、稀に起こり得る」ということになります。
会社側も新卒採用に相当な費用を投資しています。僕がMicrosoftを受けたときは確か1人あたり1000万以上は投資しているって話を聞きました。なので、そういった金額をドブに捨てるわけにもいきませんし、せっかく採用した新卒をみすみす逃すこともしないでしょう。
しかし、一方で「会社側には社員を解雇する自由がある」というのも事実です。「仕事ができない」という理由で解雇することも事実上可能です。会社も社員に働いてもらって、働き以上の利益をもたらしてもらうのが目的ですから、それが出来ない社員は効率化のためにクビにしてしまうということも考えられます。
もちろん一方的に、明確な理由なくクビにすることはできません。特に新卒の場合、これから仕事を覚えていくという教育段階にあるわけですから、ちょっとくらいのことは多目に見てもらえるはずです。実際に仕事ができるかどうかよりも、仕事をこれからしていく上で必要な基礎力があるかどうかを見られるというのが正しいでしょう。
ここで気をつけなければいけないのが、その「仕事の基礎力」というところです。
多くの場合、新卒の試用期間中にクビを宣告される人は、
- 仕事が遅い
- コミュニケーションが上手く取れない
- 指示待ちになってしまっている
こういったところに問題を抱えているケースが多いです。
そして人事などに目を付けられ、「適性がないから、他の職場に移った方がためになるんじゃないか?」と言われてしまうというのが、お決まりのパターンになっています。
ちなみに、そういったところに問題があったとしても、教育によって改善する見込みあると客観的に判断出来る場合は、クビにはできません。
- 精神的、身体的に問題があり、業務に耐えられない
- 注意、教育し、改善を試みたが、見込みがない
- 他の仕事を任せても、改善が見込めない
- 勤務意欲が低く、無断欠勤などが多い
こういった場合で無い限りは、そう簡単に解雇することができないのです。
会社側も社員の採用から2週間が経過していれば、そう簡単に「今日からクビです」ということは出来ないのです。また、予告なしに解雇するなら、解雇予告手当といって、30日分の給与を支払う義務があります。中小企業などだと、ここらへん、かなり適当なこともありますから、「おかしいな?」と思ったら労働基準監督署に相談してみましょう。
新卒で仕事をクビになりそうな時、何をしたらいいか?
人事から「このままだと君、クビにしないといけなくなるかもしれない」と、そんな雰囲気を匂わされたら、要注意です。あなたの問題がこのまま改善されなければ、試用期間から本採用に移ることなく、解雇されてしまう可能性があります。
では、そんなときどうすれば良いのでしょうか?
自分には何が足りなかったのかを見極める
まず、絶対にやらなければいけないのが、「なぜ、自分が目を付けられているのか?」「自分の問題はどこだったのか?」をしっかりと把握しておくということです。ここの改善ができれば、解雇は回避できるかもしれませんし、すぐに改善ができることでなかったとしても、把握しておくことはやはり大切です。
もし今の問題が改善できなかった場合、次の会社にいったとしても、やはり同じ問題で悩んでしまうことが出てきてしまうでしょうからね。
次の仕事の準備をしておく
また、解雇予告や人事に注意をされた段階で、次の仕事の準備をしておきましょう。転職エージェントなどに登録しておき、いつ正式にクビを言い渡されたとしても大丈夫な状況を作っておいてください。仮にクビではなくなったとしても、それはそれで結果オーライなのです。
とりあえず、次の準備をしておくことで、かなり精神が安定するはずです。ここを辞めさせられても、まだ次がある、と思えることが重要だということです。
実際に新卒で仕事をクビになってしまったときにすべきこととは?
では、実際にクビになってしまったらどうすればいいのでしょうか。
①労働基準監督署に行こう
まずやっておいてほしいのは、先にも述べた「労働基準法監督署」に相談するということです。ネットで調べれば、近くにあるはずですから、電話してみましょう。
ここで会社の判断が、労働基準法に違反していないか、判断を下してくれるはずです。そして、そこでも足りない場合、弁護士などに相談すると良いでしょう。あまりに理不尽な場合、訴訟して勝つこともできます。
②ハローワークに行こう
そして、クビを受け入れ、次の準備を進める場合は、ハローワークにいきましょう。これには2つの意味があります。
- 次の仕事を見つけるため
- 失業保険を受けるため
特に失業保険を受けるのが大事ですね。
- 離職票
- マイナンバーカード
- 身分証明書
- 証明写真
- 印鑑
- 預金通帳またはキャッシュカード
これらを持って、ハローワークに行って下さい。
受給される金額は、
- 働いていた年数
- 年齢
- 働いていたときに貰っていた給料
によって決まってきます。
「1日あたりいくらの金額を貰えるのか?」
賃金日額(退職前6ヵ月の賃金合計÷180)×給付率(45~80%)
「何日間の間、手当を受けられるのか?」
新卒の場合で考えると、そう多くの金額はもらえないことになります。手当が貰える日数も90日ですし、働いていたときに貰っていた給料も少ないでしょうからね。
なので、生活は一応できると思いますが、早めに次の手を打っていく必要があります。
③転職先を探してみよう
そして、転職エージェントなどに登録して転職先を探しましょう。
自分の弱み・強みがわかってさえいれば、「自分の弱みをあまり目立たせずに自分の強みを活かせる会社」を探すことができます。そのためにも自己分析はしっかりとやっておいてください。
心配せずとも、働き手はどこも不足していますし、必ずなんらかの仕事は見つかります。「第二新卒」としての需要はあるので、頑張って次の仕事を探していきましょう。
④マイナスをプラスへ変換しよう
普通に考えたら、入社したばっかりでクビになるって幸先が悪すぎますが、敢えて違う視点を持ってみましょう。僕も正直、自分で会社を辞めたはいいけれど、最初はお先真っ暗でしたよ。会社を2日で辞めるなんて、周りの人からしたら考えられないような行動ですしね。自分でも正しいのかどうかはそのときはわかっていませんでした。
でも、辞めることで一個空白ができるわけですから、新しいものを詰め込めるんですよ。余裕ができたと考えればいいと思います。僕は会社を辞めることで、時間的に余裕が出来て、起業に専念することができるようになりました。今思い返しても、会社にあのまま属していたら、学べなかったことがたくさんあります。なので、よかったんです。僕は会社を辞めて。
現時点でプラスに思おうとすると、少し無理かもしれませんが、未来においてきっと後悔は少ないはずです。人生なるようになるわけですから、今を楽しむようにしましょう。ではでは。