確定申告ってややこしいですよね。僕も大嫌いです。
基本は税理士にほぼ丸投げしてますが、頼むと結構なお金を取られるので、そう安易に勧められるものでもありません。そこで今回は、確定申告について様々な情報をまとめてみました!
Contents
専業主婦のアフィリエイトに関する確定申告について
まず、専業主婦のアフィリエイト報酬についてからです。
専業主婦がアフィリエイトで報酬を得た場合、確定申告は必要なのでしょうか?
もちろん、ある基準を満たせば「必要」になってきます。
逆に、アフィリエイト報酬の累計金額(1月~12月まで)がそれほど高くなければ、必要ないということになります。その基準についてこれからお話していくわけですが、3点ほど、確認しておいてほしいことがあります。
順に確認してみてください。
専業主婦なら、アフィリエイト報酬をもらっていてもバレない?
専業主婦ならアフィリエイト報酬をもらっていてもバレない?という噂があるようです。
また、アフィリエイトで稼いでいる人は、ほとんどバレることがないから、みんな基本的に確定申告もしないという話がネット上でも出回っているようですね。
しかし、これは大きな間違いです。
アフィリエイトの振込は当然、銀行口座へ行きます。
記帳すればわかると思いますが、振込元もしっかりと通帳に記載されています。
国税局は簡単にお金がいつ誰によって振り込まれたか、
しっかりと把握していますから、隠そうとしても無駄です。
金額の動きが少なければ、数年の間バレることはないかもしれませんが、仮にこの先数年バレなかったとしても、どこかのタイミングでバレてしまうと、過去に遡って税金を請求されますし、罰金として余計にお金を取られてしまいます。
なので、しっかりと税金は払っておくほうがベターですよ。
アフィリエイトで稼ぎすぎると、専業主婦は扶養を外れることがある?
アフィリエイトで稼ぎすぎると扶養を外れることがあるのか?ってことですが、あります。
扶養はそれぞれ以下の制度が関わってきます。
- 所得税
- 住民税
- 国民健康保険
- 国民年金
専業主婦の場合、旦那さんの扶養に入っているはずですから、こういった制度で控除を受けているはずですが、アフィリエイト報酬が入り、「個人事業主」になると、その控除がなくなってしまうことがあります。
経費も込みで年間のアフィリエイト報酬を考えよう
ちなみに、アフィリエイト報酬ではなく、所得ベースで考えてくださいね。
つまり、「アフィリエイト報酬ー経費」があなたの所得です。
経費が多ければ、所得は減るはずなので、それほど多くの税金を払わなくてもよくなります。PCや電気代、サーバーレンタル費、ドメイン取得料なども経費計上できますから、そういったお金を経費として計算して、あなたの所得がいくらになるのか?を算出してみてください。
以下では、あなたの所得がどのレベルになると、どの控除が消えてしまうのか?について解説していきます。
33万円の壁:住民税の基礎控除
住民税の基礎控除が33万円までです。ですので、所得が33万円を超えると、住民税を払いにいかなくてはいけなくなります。市役所(区役所)にいけば手続き出来るはずですので、問い合わせてみてください。
なお、所得が38万円以下であれば、確定申告は不要です。
38万円の壁:配偶者控除が消える
38万円の壁を超えてしまうと、配偶者控除が消えてしまいます。
(ただし、配偶者特別控除はまだあります。)
また、青色申告であれば、年間65万円までなら、控除されますので、65万以下であれば税金が免除されると思いますが、その場合も一応確定申告書は出しておきましょう。
ちなみに、前年度の3月までに「来年は青色で確定申告します」という申込書を出さないと青色で確定申告できず、白色申告をすることになりますので、注意してください。
76万円の壁:配偶者特別控除が消える
以下の表を見て下さい。
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特別控除は、配偶者(専業主婦)の所得が76万になると受けられなくなります。
ただし、「社会保険の扶養」の枠からはまだ漏れていないので、健康保険や年金の支払い義務は生じませんね。
130万円の壁:扶養から抜ける
そしてついに130万円を超えると、完全に扶養から抜けてしまいます。
ここで「あれ、よく聞く103万円の壁は?」と思った人は鋭いです。
103万円の壁は、「給与所得者」に対してだけ適用される壁なんですね。なので、バイトとかで稼ぎすぎると、この103万円の壁を意識しないといけないんですけど、アフィリエイトの場合は、個人事業主扱いなので、全く関係ありません。
さて、話を戻しますが、この130万の壁は他のものと少し毛色が異なります。他の33万円、38万円、76万円に関しては「所得」だったんですが、130万円だけに関しては「収入」なんですね。
なので、経費を差し引いて考えることが出来ません。
単純にアフィリエイト報酬が130万円を超えてしまえば、その時点で扶養から外れます。
また、青色申告での65万円の控除も計算に入れることが出来ないため、単純に収入が130万円以上になっていたら、その時点で扶養から外れ、健康保険や年金の支払い義務が生じることになります。
ここらへん、詳しくは健康保険組合、税務署に聞いてみて下さい。それぞれの組合によって、扶養から外れる基準がやや異なるので、問い合わせてみるといいと思います。
正社員のアフィリエイトに関する確定申告について
さて、ここから正社員がアフィリエイト報酬を得たときの確定申告についてお話していきます。ただし、こちらの場合、扶養どうこうはあまり関係ないケースが多いので、かなりシンプルです。
正社員で、独身の場合、ひとまず、20万円の壁だけ注意していれば問題ありません。
20万円の壁:確定申告が必要になる
20万円というのは「所得」です。
ですから、「アフィリエイト報酬ー経費」ですね。
これが20万円を超えなければ大丈夫です。
どうしても、確定申告が面倒な場合は、PCでも買ってしまえば、
結構な経費になるので、所得を20万円以下に抑えればいいと思います。
ただし、注意してほしいのですが、20万以下であっても、住民税の支払い義務は生じますから、そこは市役所や区役所に確認してくださいね。
会社にバレずに副業する方法に関してはこちらで解説していますので、参考にしてみてください。
公務員のアフィリエイトに関する確定申告について
最後に、公務員についてまとめておきます。
ちなみに、公務員に関してはそもそも副業をしてもいいのかどうか?というところで意見が完全に分かれていますから、確定申告以前の問題です。
公務員はアフィリエイトで稼いでもいいのか?
国家公務員法 第103条
職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
国家公務員法 第104条
職員が報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する。
地方公務員法 第38条
職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。
法律ではこのように記載されています。
「基本的に副業はNG」と解釈するところが多いですね。
ただし、アフィリエイト報酬に関しては、どこかの企業に所属して報酬(給与)を貰うわけではないから、問題ないと唱える人もいます。ただし、一般的にはNGだと言われていることは頭に入れておいてください。
公務員がアフィリエイト報酬を得るにはどうしたらいい?
しかしどうしても、アフィリエイト報酬を得て、副業をしていきたいという場合は2つ手があります。1つは、職場に黙ってアフィリエイトをやるということ。正直、あまりおすすめしません。もう1つが、家族にやってもらうということ。
家族が公務員でなければ、アフィリエイトなどの副業をやってはいけないという法律はないはずですから、自由に収入を得られると思います。ただし、この場合、「専業主婦がアフィリエイト報酬を得る場合」のところでも記載しましたが、家族が扶養から外れたり、控除がなくなったりすることがあります。
なので、あなたの収入だけではなく、家計全体で考えてみて、それでもアフィリエイトをした方がプラスになる!と判断した場合にのみ、やるのがいいかと思います。