起業未経験者の場合、まだ知っている情報が少ないので、どうやって起業したらいいかもわからないし、何で起業したら上手くいくのかもわからないと思います。まさに右も左もわからない状態って感じだと思うんですよね。
でも、その一番最初というのが、やはり一番大事で、「どのビジネスを選び、何をするか」という選択を誤ってしまうと、かなり遠回りになりますし、もっというと苦労することになります。
ですので今回は、起業未経験者が何をすれば、上手くいくのかについて解説していきたいと思います。
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未経験でも起業はできるの?
たまに「未経験者なんですが、私にも起業はできますでしょうか?」という問い合わせをいただくことがあります。でも、よく考えてみてください。最初はみんな素人なんです。初心者なんです。当然ながら、僕だって最初は素人でしたし、なんの知識もありませんでした。
ですから、当たり前ですが、未経験でも起業はできます。
ただ、ここで気になるのがやはり成功率っていうところですよね。
よく言われている企業生存率によると、例えば今日起業したとして、10年後に生き残っている確率は統計上、5%くらいだと計算されています。これを聞くと、どうしたって、起業ってそう簡単なものじゃないんだとか、起業なんてせずにサラリーマンやっとくのが安全なんだという思考になってしまいます。
もちろん、起業は簡単ではありませんし、未経験者がなんのスキルも磨かないまま上手くいくほど甘くもありません。ただ、起業には「やり方」というものがあって、要は失敗しやすいものと失敗しにくいものがあるわけですね。
今回はその失敗しにくいやり方について紹介していくわけなんですが、やはりここでも起業は「情報量」がものを言うということが言えると思います。
未経験で起業するときに最も苦労すること
まだ何も起業を経験していない人に伝えておきたいのが、起業する上で苦労することです。まぁ苦労することはたくさんあるんですが、敢えて1つに絞るとすると、それは「集客」です。お客さんを集めることに最も苦労します。というより、ここで躓かない人はいないというレベルでほぼ100%躓きます。
ビジネスで一番難しいのがこの「集客」ですからね。僕も苦労しました。これはオフラインビジネスだろうが、オンラインビジネスだろうが苦労すると思います。ブログ、ホームページ、SNS、書籍、広告などなど集客する手段はいろいろとあるんですが、まず1つどれかに特化して知識を付けてください。
副業の段階で集客知識をしっかりと付けておいた方がいいです。これがままならない状態で起業したとしても、確実に売上が上がらなくなってしまいますし、逆にいえば、「集客はもう余裕で出来ます!」という段階なら、いつ起業しても困らなくなります。
セールスが難しい、マーケティングが難しいとかって言いますが、正直そうでもありません。お客さんが集まっていれさえすれば、なんとでもなります。なので、起業経験者の僕から、集客で最も苦労するはずなので、そこは極めておくべし!とアドバイスさせて頂きます。
未経験であっても起業して成功を目指すべき理由
さて、最初に苦労する点を話してしまったので、起業する意欲が削がれてしまったかもしれませんが、どれだけ苦労するとしても、僕は起業をおすすめします。なぜかって、それだけ起業が美味しいからですね。
会社員だと、何十年も働いて生涯年収が2億くらいです。そこから税金で差し引かれたりするので、手取りはもっともっと少ないですよね。しかも拘束時間が長いので、平日はほとんど仕事でもっていかれます。
基本的にお客さんの数と売上はやはり比例していきます。で、お客さんを呼び込むときに広告を使うんですが、広告ってお金をかければかけるだけ、お客さんの数が増えるんですよね。なので、いくら広告にお金を使うかで、ある程度自分の年収が決まってくるんですよ。
サラリーマンの生涯年収は2億ですが、起業家はやろうと思えば、お金をどんどん投資して、年収2億を達成することも出来てしまうわけです。なので、起業家って圧倒的に時間対パフォーマンスがいいんですよ。
未経験者はやりたいことで起業すべきって本当?
で、たまに起業をしよう!と推奨している人の中に、「あなたの好きなことで起業するのが一番なんです!」っていう人がいます。なぜかって、好きなことで起業した方が情熱が捧げやすいし、続きやすいし、成功しやすいからだって話です。
でもこれ、本当なんでしょうか?
僕は嘘だと思っています。
例えば僕のクライアントさんの中には、好きなことで起業したいからという理由で、僕にマーケティングを教えて欲しいと依頼してきて下さった方が何人もいます。その中の一例を挙げると、40代の女性の方で、ハンドメイドのバッグを作るのが趣味で好きだから、それを本格的に事業展開していきたいという人がいました。
ところが、ハンドメイドのバッグってめちゃくちゃ売るの難しいんですよ。しかもそれでご飯食べていくってなると売上も安定しないし、普通に難易度が高いです。同じ値段できちんとしたブランドが販売しているバッグがあったりするわけですからね。でも、安くしすぎると量産しなければならないし、量産するだけの力は個人にありません。しかも量産したとしても、売れるかどうかの保証はないですよね。
まぁつまり、自分の好きなことで起業するのって並大抵のことではないし、しっかりとした基礎力もないまま、趣味でご飯を食べていくというのはほとんど無謀に近いということです。そうではなくて、興味は薄いかもしれないけれど、ちゃんとリスクがなくしっかりと基礎を学べるビジネスから始めていって、徐々に自分の真にやりたいことへその知識を応用していくというのが正しい流れだと思っています。
もちろん、最初から自分の好きなことで起業して上手くいくケースもあるので、これはあくまで僕の意見ではあるんですが、個人的にはこういった流れの方が、未経験者が起業で成功する確率は高まるのではないかなと思っています。
起業未経験者は「何をするか」をとことん考えよう
冒頭のところでもお話しましたが、起業未経験者は「何をするか」を徹底的に考えてからビジネスに取り組んだ方が良いです。入り口を間違ってしまうと、しっかりとした結果を出すまでに、凄まじい時間がかかってしまいます。どういったものに取り組んでいけばいいか、3つほどその特徴をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①成功するよりも失敗しないことを考えよう
まず、起業未経験者におすすめするのが、成功するのではなく、第一に失敗しないビジネスを選ぶということです。起業する以上、やっぱり成功したいと思うのが普通ですし、それはそれで構わないのですが、まずは失敗しにくいものを選んで下さい。
もっとわかりやすく言うと、
- 初期投資がほとんど不要のもの
- 他人が既に成功しているもの
にしてくださいということです。
初期投資をしてしまうと、失敗したとき、すぐにリカバリーすることができません。仮に起業で失敗して500万失ったとすると、その500万を取り戻すだけで何年もかかってしまったりします。めちゃくちゃ時間がロスされてしまうんですよね。なので、最初は初期投資がほぼいらないものにしてください。
プラスして、すでに他人が大勢、成功しているビジネスモデルを選ぶといいです。いわゆるレッドオーシャンを狙うといいということですね。自分が思いついた全く新しいビジネスモデルに挑戦すると、それが上手くいくかどうかというのはわかりません。でも、他人がすでに上手くいっているのであれば、頑張り次第で確実に成果は上がるということです。
なので、「成功してやる!」という気持ちはもちろん必要なんですが、もう少し低いハードルを目指しましょう。まずは失敗しないということが非常に重要です。
②最初は数をこなせばなんとかなるビジネスにしよう
そして、ハードルを低くするという意味で、「数をこなせばなんとかなるビジネス」が起業初期はおすすめです。要は頭でめちゃくちゃ考えなければいけないビジネスだと、やはり上手くいかない人もたくさんいるはずなので、頭は使わずひたすら手を動かせば、ひとまず収入になるビジネスに取り組むべきということです。
僕が最終的に目指してほしいのは、完全自動収益型のビジネスです。しかし、起業初期に限っては、もうとにかく数をこなして、がむしゃらに知識を増やしていくことが大事なので、労働するしかないと思います。僕も一番最初はサイトを作りまくったりしていました。
僕がお教えしているコンサル生には、無在庫転売などもおすすめしていますね。とりあえずやれば利益は出ますし、リスクもありませんから。見切り発車でスタートして、数をこなし、PDCAサイクルを回しまくる。起業で成功するのはこれしかないと断言できます。
③出来るだけ伸びしろのあるビジネスにしよう
最後にお話しておきたいのが、「伸びしろのあるビジネスに時間を費やそう」ということです。もう少しわかりやすく言うと、「組織化、仕組み化が容易なビジネスにしよう」ということですね。ビジネスがある程度、軌道に乗っていくと、どうしても組織化や仕組み化をしていくことになります。
例えば、会社というのは1つの組織・仕組みです。社員が働き、働いた分だけ利益が上がる用に出来ています。社長一人だけだったら、会社は成り立ちませんし、利益もそれほど上がらないですよね。なので、自分が働かずとも、社員や仕組みが働いてくれて、勝手に利益が生まれる状態というのをゆくゆくは作っていきたいですし、利益を右肩上がりにあげていくなら、これは避けては通れない道です。
ちなみに、社長一人だけだと利益がそれほど上がらないと言いましたが、ちょっとこれには語弊があって、社員を雇わずにツールに働いてもらうということも可能なので、厳密に言えば、別に社員がいなくても利益を伸ばしていくことはできます。僕は実際、一人社長ですし、社員はいませんが、ツールが動いてくれているので、利益を右肩上がりに伸ばせています。
人一人だけでは、どうしても稼げる金額に限界が出てきてしまうので、限界が来た時に、仕組み化をして、社員やツールを使い、利益を伸ばしていってほしいんですね。それが容易に出来るビジネスモデルを選ぶことが初期段階で重要だというお話でした。