今回は、守破離についてお話します。ビジネスはこの守破離さえ守れば、意外と簡単に成果をあげられるのですが、逆を言えば、この守破離を守ろうとしている人が少ないので、成果を上げる人も少ないのです。ぜひここで学んで、最短ルートで成功してください。
守破離【動画講義】
守破離とは?
「守・破・離」とは、武道などでよく使われている「道を究める」ための考え方です。
第一段階は、師の教えを忠実に守ることです。教えられたとおりの型を習得するために、鍛錬を繰り返す。そうして、師の教えの忠実な体現者になっていきます。
第二段階は、師の教えに対して、独自の工夫を施すことです。第一段階をクリアした人が、自身の考えに基づき、マイナーチェンジを試みていく。これを「破」と表現しています。
第三段階は、独自の世界を構築することです。第二段階までは、あくまで教えられた師の世界の中での工夫ですが、「離」の段階ではそこを離れていくことになります。
第一段階「守」
第一段階としては、「守」です。とにかく型を守る。教えられた通りにやってみる。ただし、何も考えずに機械的に作業するのは、よくありません。
必ず「なぜこの師はこれをやれと言っているのだろうか?」と自問自答するようにしてください。
第二段階「破」
言われたとおりやって、うまくいかないことがあったら、すぐに対応が必要です。
「なぜ、うまくいかないのか」
「どうすれば、問題を回避できるのか」
こんなことを考え、自分で工夫することが求められます。もし、言われたとおりにやって、うまくいったとしても、それで終わってはいけません。
「どうして、うまくいったか」
「もっと良いやり方はなかったか」
さらに考え、自分なりの工夫を付け足し、付加価値を積極的に創り出していきましょう。
第三段階「離」
武道で言うと、「離」は自分の流派を生み出したことになります。すなわち、「破」を昇華させ、自分だけのノウハウ・考え方を編み出していくことです。
正直、「離」は外すと大きな失敗になります。というのも、型を外れる瞬間なので、上手くいくかどうかは誰にもわかりません。基礎がしっかりとしていないと、「離」を行ったところで、全く効果を発揮できません。
ピカソが敢えて基本から大きく逸れた絵を描くようになったのも、この守破離に当てはめられます。彼が最初から「離」の絵を描こうとすれば、誰からも評価されなかったでしょう。基礎があるから、独創的なことをしても、許されるのです。
破離好きが多い
しかし、なぜか教えられたノウハウ通りにやらず、いきなりオリジナリティを加える人が大勢います。まぁ僕も最初そうだったので人のことは言えませんが。。。。遠回りした挙句、結局人の言う通りにやった方が成果が上がる方が早いことに気付きます。最初はもう妄信的に型だけを信じてやってきましょう。ビジネスでいうのであれば、「守」だけでも年収数千万円までは可能と言われています。